耐震 リフォーム 改修 ガーディアン・ウォール


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コストパフォーマンスの高い耐震工事

 ガーディアン・ウォールは床や天井などを壊さず壁を取り換えるだけの小規模な工事で、住まいの耐震性を向上させる耐震壁です。一般的に行われている耐震工事では壁以外に床や天井などを壊す大掛かりな工事となってしまいます。これに対し、ガーディアン・ウォールは解体・撤去・修繕などの工事がなくなるので工事期間が短くなります。
 また、住みながら耐震工事ができるので仮住まいのための費用や手間などの負担を無くします。
一般的な耐震工事とガーディアン・ウォールの工事
省コストで洋室を耐震化
 一般的な耐震工事で使用されることが多い筋かい壁とガーディアン・ウォール大壁の設計耐力を比較するとほとんど同じ値となります。
 しかし、一般的な耐震壁の施工は、「天井部分」「床部分」の解体・撤去・復旧作業が必要になるので、大掛かりな工事になります。一方、ガーディアン・ウォール 大壁の施工は、「天井・廻縁」「床・巾木」を残したまま工事が出来るので、コンパクトに工事ができます。

一般的な耐震壁とガーディアン・ウォール大壁
和室を和室のまま耐震化
 柱が部屋の表に出る真壁(和室補強)の場合、一般的な耐震工事は「片筋かい」と言われる筋かい壁となり、設計耐力は半分の3.2kN/mとなります。それに対して、ガーディアン・ウォール真壁(和室補強)の設計耐力は6.7kN/mと約2倍の耐力になります。
  一般的な耐震壁の施工は、「天井部分」「長押・鴨居」「床部分」の解体・撤去・復旧作業が必要で大掛かりになります。
 場合によっては、耐震前の和室の佇まいを壊してしまうこともあります。
 ガーディアン・ウォール 真壁の施工は、「天井・廻縁」「長押・鴨居」「床・巾木」を残したまま工事が出来ます。なので、耐震前と変わらない和室のまま耐震化が出来るのです。

一般的な耐震壁とガーディアン・ウォール真壁
少ない工事壁数で優れた耐震性
 ガーディアン・ウォールは、一般的な耐震工事と比べて少ない補強壁数で耐力になる耐震工事をすることが出来ます。
例) 築30年の2階建て延床面積 35坪
※「構造評点 0.47を1.0」に補強した場合
一般的な耐震補強壁の工事箇所
一般的な耐震補強壁の工事箇所
一般的な耐震補強壁

ガーディアン・ウォールの工事箇所
ガーディアン・ウォールの工事箇所
ガーディアン耐震改修工法耐震壁
※構造評点とは、建築士などの専門家が行う耐震診断や設計図書や現地調査によって構造強度を計算して出された数値を指します。
引越し不要+工事費も省コストに
 ガーディアン・ウォールでの耐震工事は、大規模となる一般的な耐震工事と比較して約半分の費用でできます。また仮住まいの費用を除いた工事費だけでみるとおよそ1/3の費用がカットできます。
一般補強壁とガーディアン耐震改修工法の工事費用の違い
一般補強壁とガーディアン耐震改修工法の工事費用の違い
※ 建物の条件によっては異なります。
※上記のプランには、足場工事、防腐・防蟻処理、防水など老化補修工事は含まれておりません。


02

なぜ大地震に強いのか

既存の「柱」を守る
 木造住宅の和室の柱には「貫」「長押」「付け鴨居」「廻り縁」といった壁下地のための横材や、装飾的な横材を留めつけるための欠き込みが多数あります。その中でも特に「長押」と「貫」の欠き込みは重なることが多く、単に壁を固めるだけの補強だと柱が折れてしまうような危険な補強となりかねません。
 ガーディアン・ウォール真壁(和室補強)はその弱点を補強し柱を守ることで大地震に粘り強い耐震性能を発揮します。
長押の弱点部分
長押プレート設置時の比較試験
長押プレートを設置した耐震壁と設置していない耐震壁の強度比較試験を行ないました。設置していない耐震壁は長押の欠き込みや貫穴の位置から折れてしまいます。長押プレートを設置した耐震壁は長押プレートが長押部分の弱点を補強し粘り強く耐えました。
長押プレートなし
長押プレートあり
地震の力を受け流す
 『筋かい壁』は一般的に強度型と言われていますが、大地震時に建物が大きく揺れると中央で筋かいが折れてしまい、急激に耐力を失ってしまいます。
 『ガーディアン・ウォール』は耐震パネルを3枚に分割し、その耐震パネルを専用ビスでしっかり固定します。すると大きな揺れに対しては耐震パネルのつなぎ目から力を逃がす構造になっているので、大地震に対して折れることなく粘り強く力を発揮します。
筋かい壁
筋かい壁
ガーディアン・ウォール
ガーディアン・ウォール
筋かい壁  ガーディアン・ウォール
W筋かい補強壁の破壊の様子

たすき掛け筋かい補強壁の破壊の様子


一般的なたすき掛け筋かい補強壁とガーディアン・ウォール大壁を並べて、地震の揺れを再現しました。揺れを加える事によりたすき掛け筋かい補強壁は破壊されてしまいますが、ガーディアン・ウォール大壁は耐震性能を維持しました。



03

比較振動実験で強さを実証

実験概要
 実際の建物をモデルとした実大建築物を使い、大地震が起きた場合を想定した振動実験を行ないました。
実験建築物モデル(イメージ図) 試験体(正面)
 2階建て木造軸組工法の建築物、2階部分は想定の重量と同じ「おもり」を載せて調整します。
実験日2014年10月
実験場所防災科学技術研究所
建物の大きさ幅3.33m×奥2m×高3m
想定した床面積31.3㎡
建物重量28.5kN(軽い屋根を使用)
地震波『大地震』…BCJ-L2100%【震度6弱】
『大地震2倍』…阪神・淡路大震災(神戸波)【震度6強】
の順に揺らします。
実験目的
 比較する試験体は「合板壁」「ガーディアン・ウォール大壁」「ガーディアン・ウォール真壁」の3種類です。『大地震1倍』→『大地震2倍』を順番に揺らして、試験体の最大揺れ幅の比較と、揺れた後に残っている耐力を比較しました。

■ 比較する耐震壁

1.合板壁

1.合板壁(一般的な耐震方法)

2.大壁

2.ガーディアン・ウォール大壁

3.真壁

3.ガーディアン・ウォール真壁

■ 実験映像

合板壁vsガーディアン・ウォール大壁

合板壁vsガーディアン・ウォール大壁


「耐震等級1の耐震住宅+合板」と「耐震等級1の耐震住宅+ガーディアン・ウォール大壁」の試験体に振動を加えて比較した映像です。大地震2倍【震度6強】の振動を加えます。

合板壁vsガーディアン・ウォール真壁

合板壁vsガーディアン・ウォール真壁


「耐震等級1の耐震住宅+合板」と「耐震等級1の耐震住宅+ガーディアン・ウォール真壁」の試験体に振動を加えて比較した映像です。大地震2倍【震度6強】の振動を加えます。

実験結果

■ 最大揺れ幅の比較

 『大地震2倍程度』の振動を与えて、2階の床が最大どれだけ揺れたか(変形したか)を比較しています。
 『大地震2倍程度』の振動では、「1.合板壁」は倒壊には至らなかったものの建物は大きく揺れ、建物は倒壊の恐れがある領域まで大きく揺れました。それに対し「2.大壁」(洋室補強)「3.真壁」(和室補強)ともに「1.合板壁」と比べ最大揺れ幅を約半分に留め、大地震に対する強さを実証しました。
時刻歴応答変位…『大地震2倍』程度を想定

時刻歴応答変位…『大地震2倍』程度を想定

最大揺れ幅の比較

最大揺れ幅の比較



■ 残りの耐震性能の比較

『大地震2倍程度』を想定した加振では、一般的な補強壁の合板壁は耐震性能を全て使い果たしたのに対し、ガーディアン・ウォールは約半分の耐震性能を維持し地震エネルギー吸収力の高さを証明しました。
揺らした後の残存耐力の比較

揺らした後の残存耐力の比較

建物中央にある補強壁が、大地震によるダメージを受けた後どれだけ性能を保っているかを比較しています。


04

様々な機関で評価

「住宅等防災技術評価」を取得 
 ガーディアン・ウォールは建築の防災・維持管理に関する制度・評価等を行っている(一財)日本建築防災協会の住宅等防災技術評価を取得しており、耐震診断法による設計では耐力の加算が可能です。
 また、各市区町村がおこなっている耐震改修助成の対象として一般的に取り扱われています。
技術評価書

技術評価書

「耐震改修技術コンペ最優秀賞」を受賞 
 阪神淡路大震災から10年をきっかけに開催された2004年度ひょうご住宅耐震改修技術コンペで、ガーディアン・ウォールが工法部門28件の応募の中、最優秀賞を受賞しました。
ひょうご住宅耐震改修技術コンペ

ひょうご住宅耐震改修技術コンペ



05

安心安全の品質

資格取得制で耐震性能と品質を保証
 ガーディアン・ウォールでの耐震設計は改修用制振壁・耐震壁の説明会を受講した建築士がおこないます。また、現場の施工管理は同説明会を受講した建築士または建築施工管理技士がおこないます。
 ガーディアン・ウォールの「耐震性能」は技術を習得した資格保有者によっても守られています。

梱包から配送までまとめて現場へ
 ガーディアン・ウォールは耐震性能と品質を安定させるため、耐震パネルとそれを固定する横桟やビス、そして柱接合部の専用金物などを一式として製品としています。また、現場での調達が必要なものは無く、技術評価を受けた「耐震性能」と「品質」がもしもの地震から住まいの安心と安全を守ります。
ガーディアン・ウォールの内容物


ガーディアン・ウォール 商品一覧
ガーディアン・ウォールは床・天井を壊さないで施工をする「床・天井上下開口仕様」と、床・天井の必要な箇所だけを取り除いてから施工「全面仕様」の2種類があります。(※尺モジュール、面材9㎜厚の場合) 一覧表PDF

床・天井上下開口仕様  商品の選択方法
商品名商品コード横架材間距離壁基準耐力
ガーディアン・ウォール大壁(イ)真壁(イ)床天455WA103280mm以下6.7[kN/m]
ガーディアン・ウォール大壁(イ)真壁(イ)床天910WA11
ガーディアン・ウォール真壁(ハ)長押455WA202880mm超~3280mm6.4[kN/m]
1575.5mm~2880mm6.7[kN/m]
ガーディアン・ウォール真壁(ハ)長押910WA212880mm超~3280mm6.4[kN/m]
1575.5mm~2880mm6.7[kN/m]

全面仕様  商品の選択方法
商品名商品コード横架材間距離壁基準耐力
ガーディアン・ウォール大壁「ロ」真壁「ロ」全面455 2730超WA30H2730mm超え8.3[kN/m]
ガーディアン・ウォール大壁「ロ」真壁「ロ」全面910 2730超WA31H
ガーディアン・ウォール大壁「ロ」真壁「ロ」全面455 2730下WA30L2730mm以下
ガーディアン・ウォール大壁「ロ」真壁「ロ」全面910 2730下WA31L

間柱縦桟セット
商品名商品コード横架材間距離既存間柱施工方法(取付向き)
GW間柱縦桟 A 2880以下 既存間柱ありWAV2A1500㎜~2880㎜あり標準
GW間柱縦桟 B 2880以下 既存間柱あり 平使いWAV2B平使い
GW間柱縦桟 C 2880以下 既存間柱なしWAV2Cなし標準
GW間柱縦桟 D 2880以下 既存間柱なし 平使いWAV2D平使い
GW間柱縦桟 E 2880超え 既存間柱ありWAV2E1500㎜~2880㎜あり標準
GW間柱縦桟 F 2880超え 既存間柱あり 平使いWAV2F平使い
GW間柱縦桟 G 2880超え 既存間柱なしWAV2Gなし標準
GW間柱縦桟 H 2880超え 既存間柱なし 平使いWAV2H平使い

入隅縦桟セット
商品名商品コード横架材間距離施工方法
GW入隅縦桟 AWAV1A床・天井上下開口3280㎜以下または全面2730㎜以下標準
GW入隅縦桟 B 建具枠対応WAV1B胴縁・建具枠対応
GW入隅縦桟 CWAV1C全面2730㎜超え標準
GW入隅縦桟 D 建具枠対応WAV1D胴縁・建具枠対応


お問い合わせ
ガーディアン・ウォールは正しい設計・施工をしていただく為に、会社登録をお願いしております。
採用方法など詳しくはこちらから
ガーディアン・ウォールに関する資料請求・お問い合わせはこちらから 電話番号:048-999-1555(平日9:00から17:30)
FAX番号:048-999-1533
担当:関口・石井
なお、弊社内規によりお取引が出来かねる場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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