地震と住宅の歩み
地震の多い日本では、昔から建物の地震対策に取り組んできました。
明治時代まで伝統構法によって木造住宅は建てられていましたが、1891年に起きた濃尾地震で伝統構法で建てられていた住宅の被害が甚大であったため、西洋技術である筋かいを用いた洋風木造建築の普及を目指しました。それから大地震が起きるたびに各地で大きな被害が出され、地震が及ぼす住宅への影響をデータとして集めて研究し、耐震の改善を重ねてきました。そんな地震と耐震の歴史を紹介します。
阪神・淡路大震災
阪神・淡路大震災
画像提供:神戸新聞社


2:「長期優良住宅」に準じた住宅

2000年4月、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が施行され、木造住宅の耐震性にも客観的なガイドラインができました。建築基準法では定めていない、具体的な耐震性能や耐風性能を等級で測った「住宅性能表示制度」です。
この表示制度では、耐震性能を3段階に区分し
  建築基準法準拠の耐震性能を等級1
  等級1の1.25倍の強さを等級2
  等級1の1.5倍の強さを等級3
としています。

2009年、住宅の長期使用を促進するために国土交通省が定めた「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」では、長期優良住宅として認定を受けるためには耐震等級2以上であることが必要とされています。
しかし、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」は繰り返しの地震に対する強さのガイドラインを定めていません。つまり、大きな地震にさらされた後の安全性まで考えられていない住宅でも、「長期優良住宅」として認定されています。このことはあまり知られていません。
~500ガル
加速度耐久レベルが500galまででは繰り返しの地震まで耐えられない…

住宅性能表示制度の耐震等級の基準

耐震等級1

建築基準法レベルの建物強さ
数百年に1度程度発生する地震力に対して倒壊・崩壊しない程度

耐震等級2

建築基準法の1.25倍の建物強さ
数百年に1度程度発生する地震力の1.25倍の力に対して倒壊・崩壊しない程度

耐震等級3

建築基準法の1.5倍の建物強さ
数百年に1度程度発生する地震力の1.5倍の力に対して倒壊・崩壊しない程度

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